【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!

弱いくせに虚勢を張って、生きようともがく姿はガブリエーレを何とも言えない気持ちにさせた。
メイジーに言葉を理解できるように魔法をかけたのは気まぐれだった。

それからメイジーは次々とガブリエーレの想像を超えていく。
島民たちと共に溶け込む努力をして、同じものを食べ、汚れながらも動いていた。
その様は見ていて飽きなかった。
こんな気持ちは生まれて初めてだったのだ。

対等に話すのを許可しているのもメイジーだからだ。
反抗も憎まれ口もガブリエーレの心を揺さぶる。
他の者ならば縊り殺していたことだろう。

彼女は適応能力が高く、ガブリエーレが不快になるようなことは自然と避けるようになる。
こちらの反応を見て動くため、彼女と共にいても苦ではない。
ガブリエーレを嫌っているくせに仕事だからとこなす姿はなんともいじらしい。

いつのまにかここでの生活を心地いいとすら感じるようになっていた時だった。
彼女は島民の子どもたちと波に飲まれた。

ガブリエーレは極力、魔法を使わないようにしていた。
彼らの生活に影響を及ぼさないためだ。
メイジーは初めは問題なく浮かんできたが、子どもを守ろうとして自分も流されてしまう。