【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!

「ぎゃ……!」

『身なりを整えたら、俺の部屋に連れて来い』

「ちょっと……!」


メイジーが顔を上げて抗議しようとすると、ガブリエーレは人に囲まれて扉の前にいた。


『そいつに手を出すな。手を出したら殺す』

「……!」


メイジーを指差しながらそう言ったガブリエーレはそのまま立ち去ってしまう。
荷物のように投げ捨てられてしまったショックで固まっていると、数人の女性に囲まれている。
髪色がとにかくカラフルで瞳の色も同系色でまとまっている。

先ほどの青年たちと同じだ。
彼女たちは格好からして侍女なのだろうか。
観察するような視線に身構えていると、誰も触れていないのにいきなり体が宙に浮いた。

それからはあっという間だった。
お湯が張られている猫足のバスタブで丁寧に髪や体を洗っていく。

久しぶりに感じる花の甘い香りと心地よさ。
すっかり軋んでボロボロになってしまったホワイトゴールドの髪にも丁寧に梳いている。
日焼けして赤くなった肌にも何かを塗って手入れをしている。

あまりの心地よさに瞼を閉じそうになっては、警戒して開けることを繰り返していた。


「眠っても大丈夫ですよ」


侍女にそう言われたメイジーだが、ここで寝るのはよくないような気がしていた。
連日、網を作るために夜遅くまで起きていたため眠くて仕方がない。
無理が祟ったのかそのまま眠ってしまったのだった。