【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!

『今からスリーダイト帝国へ向かう』

「…………へ?」


メイジーはピタリと動きを止めた。
ガブリエーレが恐らくスリーダイト帝国の皇帝だと思い出したからだ。

ここがどこだかは知らないが、スリーダイト帝国の人たちがガブリエーレを島まで迎えに来たのだろう。
ここでメイジーの頭の中に様々な疑問が思い浮かぶ。


「なんで……?」

『お前の頭でもわかるように説明してやっているんだ。これ以上は噛み砕いて言ってはやれないぞ?』

「そのことじゃないわ。言葉の意味くらいわかっているわよ! どうしてわたくしまでスリーダイト帝国に行くのって聞いているの!」


メイジーがそう叫ぶと周囲の視線が突き刺さっているではないか。


『お前は俺の……』


そう言いかけて止まったガブリエーレをじっと見て言葉を待っていた。
彼は珍しく眉を寄せたまま言葉を選んでいるように見える。
形のいい唇がわずかに開いたり閉じたりを繰り返していた。


「それにどうして本当のことを言ってくれなかったの!? 本当に皇帝だとするなら、どうして一カ月近くも島にいたのよ!」

『あー……』