短い時間だが、この島で暮らしたさまざまな記憶が蘇ってくる。
原始的な生活では協力して、仲間がいなければ成し遂げられないことばかりだ。
メイジーはこうして暮らしているうちに色々と学ぶことがたくさんあった。
それを薄汚いなどと馬鹿にされるのは腹立たしくて仕方ない。
「ここは素晴らしい場所よ……! そんな言い方はやめてっ」
「……何?」
「お前……」
二人の怒りは完全にメイジーへと向いているようだ。
睨み合いは続いていたがメイジーの頭にはあることが過ぎる。
(この人たち……皇帝陛下って言っていたわよね。それにガブリエーレを探している。それってつまり……?)
苛立ちでそこまで思い至らなかったが、つまり彼らが探しているガブリエーレ。
ガブリエーレは皇帝ということにならないだろうか。
(そ、そんなわけないわよ……! 島で何もせずにぐうたらしている皇帝なんて聞いたことないわ)
だが、ガブリエーレが今まで使っていた不思議な力の数々は魔法だとしたなら納得がいくのではないだろうか。
そしてこの青年たちが使っているのものは魔法だ。
メイジーの知識の中で、ここまで魔法が栄えている国というのは一つしかない。



