「もしかして他の色のがよかった?」
『…………いや』
ガブリエーレはそのまま手のひらを握りしめた。
そのまま黙り込んでしまった彼にメイジーが首を傾げていると、ガブリエーレの頬がほんのりと赤く染まっているような気がした。
(そんなに気に入ったのかしら。意外だけど真珠が好きなのかも……)
メイジーは皿代わりの葉を片付けていると、ガブリエーレはあることをポツリと呟いた。
『……そろそろ、か』
「え……?」
『いや、なんでもない。お前はずっとここで暮らすのか?』
「いいえ。でもここでまだまだこの島でやりたいことがあるもの。それに……島の人たちにも恩返しがしたいわ」
『……そうか』
「真珠で儲けて、いろんなものをこの島に届けられたら最高よね」
メイジーはそう言って立ち上がる。
『お前を見ていると、なんだか嫌な気分になる』
「嫌な気分……? それってどういう意味?」
『…………さぁな』
ガブリエーレはそのまま顔を背けてしまった。
メイジーは首を傾げながら色々と片付ける。
あった時から不思議だったが、いまだにガブリエーレのことは何一つわからない。
(あっ、こうしちゃいられない。早くフルーツの種をもらいに行かなくちゃ……!)
メイジーの頭はすべて真珠に埋め尽くされていた。
早く実験したいソワソワとした気持ちを思い出す。
(──よし! 今からやってやるわよ)



