メイジーは先ほどガブリエーレの口から取った種を見せる。
「これを使って丸い形にしてみたいの。うまくいくかはわからないけど、やってみたい!」
『これが丸になったら何かが変わるのか?』
「えぇ、とても綺麗な層になるはずなの。それに何事もやってみないとわからないじゃない!」
『……そうか』
「わたくしはスリーダイト帝国でも真珠を流行らしてみせるから」
メイジーが気合い十分にそう言った。
ガブリエーレは意外にも納得したように頷いている。
それがメイジーを応援してくれているように思えて嬉しくて仕方ない。
(今まで性格最悪だって思っていたけど、いいところもあるのね)
木の実の容器からあるものを取り出して、ガブリエーレの手のひらに乗せる。
「はい、これをあなたにあげるわ」
『……これは』
ガブリエーレの手のひらの上には瞳の色と同じ、ブルーの真珠を二粒渡す。
しかも雫型の綺麗なものだ。光の加減で色が変わるところも美しい。
(本当はイヤリングに加工したかったんだけど、ガブリエーレには何度も助けられているし仕方ないわ)
ガブリエーレはブルーの真珠をじっと見つめたまま動かなくなってしまった。



