【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!

メイジーは今すぐに駆け出したかったのに、それを止められたことが不満だった。


「もう、なに!?」

『……それはこちらのセリフだ』


かなり不機嫌なガブリエーレを見て、自分がしていたことを思い出す。

(あっ……食べさせろって言われていたんだったわ)

動き出した気持ちは止められそうにない。
今すぐに種をかき集めたい気持ちを抑えて、メイジーは仕方なくその場に座る。
再びフルーツを手に持ち、作業を再開するがガブリエーレの世話は上の空だ。

(早く実験したい……っ! これがどうなるのか、どのくらいの時間がかかるのかしら。真珠の色はちゃんとでるの?)

はやる気持ちを必死に押さえていた。
気付かないうちにグイグイと食べ物を押し込んでいたようで、ガブリエーレの口の周りにベチョベチョと果汁がついてしまっているではないか。


『…………お前、いい加減にしろ』

「え……?」

『痛いんだよ』

「あっ、ごめんなさい! 考え事をしていて……」


メイジーはガブリエーレの口元を柔らかい葉で拭う。