【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!


* * *


(そんなに怒らなくたっていいのに……)

メイジーは頬を膨らませながら貝の口を開き、色別に分けていた。

ガブリエーレに食事を食べさせろと、理不尽な命令をされた時のことを思い出す。
フルーツを口に入れたところまではよかった。
次のフルーツを口に運ぼうとしたところで、ガブリエーレは種を唇で挟んでいたのだ。

そのフルーツの種が真っ黒で丸かったことでメイジーはあることを思いつく。

(この種……真珠の核にちょうどいいんじゃないかしら!)

メイジーもこの果実を食べたことがあるが、とにかく種が鉄のように固いのだ。
島民たちはこの種のせいで、歯が折れたこともあるらしい。

メイジーはガブリエーレに馬乗りになりながら彼にグッと顔を近づけた。
目を凝らしてみると、やはり核にピッタリだと思った。
メイジーは彼の唇に親指と人差し指で挟むようにして種を取った
そして上半身を起こしたメイジーは空に種を掲げる。

(やっぱりいい形だわ! 試してみる価値はあるんじゃないかしら)

キラキラした瞳でフルーツの種を見つめていたメイジーは、この種を大量にもらいに行くために立ち上がる。
走り出そうと背を向けた瞬間、引き止められるようにして手首を掴まれてしまう。