小説家と毒の果実

セバスチャンは疲れ切った様子で言う。オリバーは「ミアの無実を証明するんですよ」と言い、歩き出した。舗装された道を歩いていく。その道の先にある小高い丘の上に、フォージャー男爵の屋敷は建てられていた。

「フォージャー男爵に何か話でもあるのか?彼は事件当時、殿下と会話すらしていないんだぞ」

セバスチャンを無視してオリバーは家の戸を叩く。すると、白髪混じりの髪をした執事が出てきた。

「あなた方は?奥様と旦那様は今不在でして、戻られるのは明後日になるのですが」

「オリバー・テイルズです。レミー様はいらっしゃいますか?彼と話がしたいんです」

そう話すオリバーに対し、執事は怪訝そうな顔を向けている。その時、執事の背後から「私がレミーですが」と青年が顔を覗かせた。

「レミー様!この方とはお知り合いですか?」

「いや、初対面だ。しかしせっかく来てくれたんだ。中庭に案内しろ」

主人の命令に使用人は逆らえない。執事は「かしこまりました」と言った後、オリバーとセバスチャンを中庭へと案内した。