名もなき星が瞬く

【誰かの才能が眩しい】
【私も認められたい】
【もっと尊重されたい】
【これ以上、人を羨ましがってばかりいたくない】

【誰か見つけて】
【私を見つけて】

そこまで書くと、ふとノートの表面にぱたぱたと水が散った。
それが自分が流した涙だと気づいたのは、一瞬遅れてからのことだった。

情けない、かっこ悪い。
自分があまりにも弱くて、どうにかなってしまいそうだ。

けれどこんな醜い気持ちを誰かに相談することなんてできなかった。
だから代わりに、私はこの本音ノートに書き殴る。
私のくだらない嫉妬心が、瀬戸くんやお姉ちゃんのような才能のある人の邪魔にならないように。

私は今日も息を殺す。