名もなき星が瞬く

「じゃあ、俺だけ未央の特別にして?」

「とく、べつ」

「瞬矢って呼んでみてよ」

それは甘い言葉のように見えて、もっと殻を破れと言われているような強さを持っていた。
真っ直ぐに私の目を見つめる瀬戸くんを、私も逸らさずに見つめ返す。

「瞬矢」

それから意を決して名前を呼ぶと、彼はやっぱり楽しそうに「はあい」と応えてくれた。