「たしかに二人がコラボしたら盛り上がりそうなのにね」
「そうだけどさ。凛はミーハーだし、瞬矢はこだわり強そうだし、なんか合わなそうじゃん?」
「組まなくて正解」と、友理ちゃんがクールに言ってのける。
けれど私は、瀬戸くんが凛ちゃんの誘いをあんなにも素っ気なく断るとは思わなかったのだ。
だってたとえ冗談だったとしても、昨日はあれほど簡単に私と映画をつくりたいと言ったのだから。
「どうして……?」
女子たちに囲まれてうんざりとしている瀬戸くんを見やる。
どうして彼は私が考えた物語を撮りたいだなんて言ってくれたんだろう。
天才の考えることが、凡人の私にはまったくもって理解できなかった。
「そうだけどさ。凛はミーハーだし、瞬矢はこだわり強そうだし、なんか合わなそうじゃん?」
「組まなくて正解」と、友理ちゃんがクールに言ってのける。
けれど私は、瀬戸くんが凛ちゃんの誘いをあんなにも素っ気なく断るとは思わなかったのだ。
だってたとえ冗談だったとしても、昨日はあれほど簡単に私と映画をつくりたいと言ったのだから。
「どうして……?」
女子たちに囲まれてうんざりとしている瀬戸くんを見やる。
どうして彼は私が考えた物語を撮りたいだなんて言ってくれたんだろう。
天才の考えることが、凡人の私にはまったくもって理解できなかった。


