今日も美和にやられっぱなしだ。 この間はビキニだったしなあ。
香澄だったら笑い転げて終わりだったろうに、美和じゃ笑い転げるわけにもいかない。 それが今日は透け透けなんだぜ。
下着もはっきりとクッキリと見えちまってる。 危険信号どころの騒ぎじゃないよ。
俺が固まっていると美和は困ったような顔をして寝室へ戻っていった。 (今度はおとなしいのにしてくれよ。)
「これならまだいいかな。」 そう言って出てきた美和を見て俺は思い切り吹き出してしまった。
「おかしい?」 「だって高校生じゃん。 香澄たちもよく着てるよ。 それ。」
「そう? なら良かった。」 やっと安心したのか美和は俺の隣に座って、、、。
と、そこにドアベルが鳴った。 「誰か来たよ。」
「誰だろうなあ?」 美和はそっとドアを開けてみた。 「あらまあ、夢雨ちゃんじゃない。 どうしたのよ?」
「暇だったから遊びに来たの。」 「そう。 宏明君 紹介するわね。 姪の夢雨ちゃん。 今ね、短大生なの。」
「どうも。」 俺は不器用にチョコンと頭を下げた。
「こっちは高校生の弘明君。 私が働いてる高校の3年生。」 「よろしく。 叶芽です。」
(今日は女二人と向き合うことになるのか。 まあ香澄よりはいいかも。)
それから俺たちは他愛も無い話を延々と続けております。 たまに美和が紅茶を入れたりコーヒーを入れたりしてくれながら。
「夢雨ちゃんってね、すごいんだよ。 ネットで小説を書いてるの。」 「別にすごくないよ。 みんなやってることだって。」
「でもさあ、そこから出版されそうなんでしょう? すごいじゃない。」 「それだって縁が有れば誰だって出来ることじゃないの?」
「縁なんてそう簡単には捕まらないと思うけど、、、。」 「捕まらないんじゃなくて捕まえるのよ。 捕まえなきゃ何も出来ないわ。」
「そうかもしれないけど、、、。」 「これってさあ、やってみないと誰にも分からないのよ。 やった人じゃないと分からないの。」
(こいつの迫力には負けそうだな。 やばいぜ。) 「やっても失敗する人は?」
「それはさあ、覚悟が足りないのよ。 絶対にやるんだっていう覚悟が無いと出来ないわよ。」 「確かにね。」
「美和姉ちゃんだって教師になりたいって思ったからなったんでしょう? やっぱりね覚悟してる人ってどっか違うのよ。」 「じゃあ俺は?」
「うーーん、高校生だからってのも有るとは思うけど全然覚悟を感じられないなあ。」 (痛い所を突いてきやがった。)
そんなわけで今日も5時くらいまで熱過ぎるバトルを繰り広げたのであります。 夢雨ちゃんが帰った後で美和が俺に言いました。
「ごめんね。 面白くなかったでしょう?」 「そんなこと無いよ。 あんだけはっきり言われたことも無かったし、、、。」
「あの子ははっきり言っちゃうの。 そんで彼氏と喧嘩して別れたばかりなのよ。」 「そうなんだね。 でもいいじゃん。 はっきり言える人ってすごいなって思うよ。」
「たぶんこれからも会うことが有ると思うわ。 うちにもたまに遊びに来るって言ってたから。」 「そうなんだね。 よろしく言っといてよ。」
駐車場を出たフェアレディーはいつものように道を飛ばしております。 まだまだ外は明るいねえ。
でもいつもと違う道に入っていきました。 「どうしたの?」
「このまま行くと香澄ちゃんの家の前を通るでしょう?」 「そっか。 それはまずいなあ。」
「裏道を通るからね。」 「了解了解。」
そこへメールが飛んできた。
『弘明君は何をしてるのかなあ?』
「ゲ、香澄じゃん。」 「返信してもいいわよ。」
「何て書こうかなあ?」 「何でもいいじゃない。 書いちゃえば。」
「じゃあ美和とデートしたことにしようかなあ。」 「それはやばいってさっき自分で言ったでしょう?」
「そうだった。 じゃあどうしようかなあ?」 「もうすぐ着くわよ。」
「着いてから返信するわ。」 「そのほうがいいかもね。」
ってなわけで車を降りた後もメールの内容をあれこれと考えているのですが、、、。 一向に浮かばないので放置することに、、、。
翌日は返信しなかったからって朝から香澄は大噴火中。 「彼女をほったらかして何処に行ってたのよ?」
「俺だって外出くらいはしますがな。 お嬢様。」 「そんな言い訳は聞きませんことよ。 はっきり仰い。」
「はっきり言えって言われてもなあ。」 「そんな困る所に行ってたのね? 生徒指導室に行きましょうか?」
「うるさいやつだなあ。 それより授業が先だぜ。」 「何よ。 逃げようとしてるわね? 逃がさないんだからーーーーー。」
「追いかけっこ始めたぜ。」 「ほっとけよ。 どうせやめないんだから。」
「お二人さん 喧嘩もいいけど次は音楽なのよ。」 「やべえ! また閉め出されるーーーーー!」
こうして今日は一日香澄に問い詰められるまま終わってしまいましたわ。 泣きたいよーーーー。
放課後、昇降口に来ても香澄はムッとしたままであります。 俺もさすがに揶揄うのも躊躇うくらいに。
「何で私のメールに返信しなかったのよ?」 「またそれか。」
「それか、、、は無いでしょう? 私は彼女なのよ。 分かってる?」 「お前は友達だよ。」
「違うもん。 彼女だもん。」 「意地っ張り。」
「意地っ張りでも何でもいいもん。 宏明君が分かってくれないからいけないんだもん。」 ずっとその調子で膨れっ面なんですわ。
俺は駅に行く振りをしてコンビニへ飛び込んだ。 さすがに香澄も気付くかと思っていたら、、、。
香澄はそのまま駅にまで行ってしまった。 あの野郎、、、。
いつもの通りにアイス最中を買って駅までダッシュ。 幸いにも香澄はまだ改札口の所に居た。
でも俺が戻ってきたことには気付いてない。 何処まで鈍いんだよ あいつ?
ホームに出て何気にアイス最中を顔の前に出してみる。 「あ、ありがと。」
「最中には反応するんだなあ。 お前。」 「だって、、、。」
「それだから柴犬だって言うんだよ。」 「だから何で私が柴犬なのよ?」
「ほらほら剥きになってきた。 柴犬で吸って認めてるようなもんじゃねえか。」 「分かんない分かんない。 宏明君の言うこと分かんない。」
「じゃあ永久に黙ってろよ。」 「ひどーーーーい。 こんな可愛い子に黙ってろだってーーーーー。」
あんまり大きな声で言うもんだから掃除をしていた駅員が振り向いた。 「ほらほら、仕事の邪魔してら、、、。」
「弘明君が悪いんだからね。 責任取ってよ。」 「何で俺なんだよ?」
「私を怒らせたからですわ。 ウフ。」 「きもいなあ。 気取るなよ。 馬鹿。」
「ワーーー、また馬鹿にした。 許さないんだからーーーー。」 「いっつも聞いておりますが。」
「馬鹿馬鹿言い過ぎなのよ あなた。」 「お前もな。」
「ひどーーい。 レディーを捕まえてそれは無いわよねえ。」 香澄が振り向いた所には丸坊主のじいさんが立っていた。
そのじいさんはいきなり言われて(は?)っていう顔をしている。 「お前さあ、ちっとは周りのことを考えろよ。」
「弘明君もね。」 「だから何で俺なんだよ?」
「弘明君が悪さしなかったらこんなことにはならないのよ。」 「電車行っちまうぞ。 のろま。」
「うわーーーー、待て待て!」 ドアが閉まりかけた電車にやっと飛び乗った香澄は勢い余って俺に飛び込んできた。
「こんな所でラブラブするなよ。 馬鹿。」 「また馬鹿にした。」
「ひょっとこは何処から見てもひょっとこだなあ。」 「訴えてやるぞーーー。」
「誰に?」 「お父さんによ。」
「やめとけ。 俺が殴り殺されるやんか。」 「そう思ってるんだ。 だったら私に優しくしてよね。」
「しただろう?」 「最中だけね。」
「調子のいい奴だなあ。」 「いいじゃない。 いつものことよ。」
香澄だったら笑い転げて終わりだったろうに、美和じゃ笑い転げるわけにもいかない。 それが今日は透け透けなんだぜ。
下着もはっきりとクッキリと見えちまってる。 危険信号どころの騒ぎじゃないよ。
俺が固まっていると美和は困ったような顔をして寝室へ戻っていった。 (今度はおとなしいのにしてくれよ。)
「これならまだいいかな。」 そう言って出てきた美和を見て俺は思い切り吹き出してしまった。
「おかしい?」 「だって高校生じゃん。 香澄たちもよく着てるよ。 それ。」
「そう? なら良かった。」 やっと安心したのか美和は俺の隣に座って、、、。
と、そこにドアベルが鳴った。 「誰か来たよ。」
「誰だろうなあ?」 美和はそっとドアを開けてみた。 「あらまあ、夢雨ちゃんじゃない。 どうしたのよ?」
「暇だったから遊びに来たの。」 「そう。 宏明君 紹介するわね。 姪の夢雨ちゃん。 今ね、短大生なの。」
「どうも。」 俺は不器用にチョコンと頭を下げた。
「こっちは高校生の弘明君。 私が働いてる高校の3年生。」 「よろしく。 叶芽です。」
(今日は女二人と向き合うことになるのか。 まあ香澄よりはいいかも。)
それから俺たちは他愛も無い話を延々と続けております。 たまに美和が紅茶を入れたりコーヒーを入れたりしてくれながら。
「夢雨ちゃんってね、すごいんだよ。 ネットで小説を書いてるの。」 「別にすごくないよ。 みんなやってることだって。」
「でもさあ、そこから出版されそうなんでしょう? すごいじゃない。」 「それだって縁が有れば誰だって出来ることじゃないの?」
「縁なんてそう簡単には捕まらないと思うけど、、、。」 「捕まらないんじゃなくて捕まえるのよ。 捕まえなきゃ何も出来ないわ。」
「そうかもしれないけど、、、。」 「これってさあ、やってみないと誰にも分からないのよ。 やった人じゃないと分からないの。」
(こいつの迫力には負けそうだな。 やばいぜ。) 「やっても失敗する人は?」
「それはさあ、覚悟が足りないのよ。 絶対にやるんだっていう覚悟が無いと出来ないわよ。」 「確かにね。」
「美和姉ちゃんだって教師になりたいって思ったからなったんでしょう? やっぱりね覚悟してる人ってどっか違うのよ。」 「じゃあ俺は?」
「うーーん、高校生だからってのも有るとは思うけど全然覚悟を感じられないなあ。」 (痛い所を突いてきやがった。)
そんなわけで今日も5時くらいまで熱過ぎるバトルを繰り広げたのであります。 夢雨ちゃんが帰った後で美和が俺に言いました。
「ごめんね。 面白くなかったでしょう?」 「そんなこと無いよ。 あんだけはっきり言われたことも無かったし、、、。」
「あの子ははっきり言っちゃうの。 そんで彼氏と喧嘩して別れたばかりなのよ。」 「そうなんだね。 でもいいじゃん。 はっきり言える人ってすごいなって思うよ。」
「たぶんこれからも会うことが有ると思うわ。 うちにもたまに遊びに来るって言ってたから。」 「そうなんだね。 よろしく言っといてよ。」
駐車場を出たフェアレディーはいつものように道を飛ばしております。 まだまだ外は明るいねえ。
でもいつもと違う道に入っていきました。 「どうしたの?」
「このまま行くと香澄ちゃんの家の前を通るでしょう?」 「そっか。 それはまずいなあ。」
「裏道を通るからね。」 「了解了解。」
そこへメールが飛んできた。
『弘明君は何をしてるのかなあ?』
「ゲ、香澄じゃん。」 「返信してもいいわよ。」
「何て書こうかなあ?」 「何でもいいじゃない。 書いちゃえば。」
「じゃあ美和とデートしたことにしようかなあ。」 「それはやばいってさっき自分で言ったでしょう?」
「そうだった。 じゃあどうしようかなあ?」 「もうすぐ着くわよ。」
「着いてから返信するわ。」 「そのほうがいいかもね。」
ってなわけで車を降りた後もメールの内容をあれこれと考えているのですが、、、。 一向に浮かばないので放置することに、、、。
翌日は返信しなかったからって朝から香澄は大噴火中。 「彼女をほったらかして何処に行ってたのよ?」
「俺だって外出くらいはしますがな。 お嬢様。」 「そんな言い訳は聞きませんことよ。 はっきり仰い。」
「はっきり言えって言われてもなあ。」 「そんな困る所に行ってたのね? 生徒指導室に行きましょうか?」
「うるさいやつだなあ。 それより授業が先だぜ。」 「何よ。 逃げようとしてるわね? 逃がさないんだからーーーーー。」
「追いかけっこ始めたぜ。」 「ほっとけよ。 どうせやめないんだから。」
「お二人さん 喧嘩もいいけど次は音楽なのよ。」 「やべえ! また閉め出されるーーーーー!」
こうして今日は一日香澄に問い詰められるまま終わってしまいましたわ。 泣きたいよーーーー。
放課後、昇降口に来ても香澄はムッとしたままであります。 俺もさすがに揶揄うのも躊躇うくらいに。
「何で私のメールに返信しなかったのよ?」 「またそれか。」
「それか、、、は無いでしょう? 私は彼女なのよ。 分かってる?」 「お前は友達だよ。」
「違うもん。 彼女だもん。」 「意地っ張り。」
「意地っ張りでも何でもいいもん。 宏明君が分かってくれないからいけないんだもん。」 ずっとその調子で膨れっ面なんですわ。
俺は駅に行く振りをしてコンビニへ飛び込んだ。 さすがに香澄も気付くかと思っていたら、、、。
香澄はそのまま駅にまで行ってしまった。 あの野郎、、、。
いつもの通りにアイス最中を買って駅までダッシュ。 幸いにも香澄はまだ改札口の所に居た。
でも俺が戻ってきたことには気付いてない。 何処まで鈍いんだよ あいつ?
ホームに出て何気にアイス最中を顔の前に出してみる。 「あ、ありがと。」
「最中には反応するんだなあ。 お前。」 「だって、、、。」
「それだから柴犬だって言うんだよ。」 「だから何で私が柴犬なのよ?」
「ほらほら剥きになってきた。 柴犬で吸って認めてるようなもんじゃねえか。」 「分かんない分かんない。 宏明君の言うこと分かんない。」
「じゃあ永久に黙ってろよ。」 「ひどーーーーい。 こんな可愛い子に黙ってろだってーーーーー。」
あんまり大きな声で言うもんだから掃除をしていた駅員が振り向いた。 「ほらほら、仕事の邪魔してら、、、。」
「弘明君が悪いんだからね。 責任取ってよ。」 「何で俺なんだよ?」
「私を怒らせたからですわ。 ウフ。」 「きもいなあ。 気取るなよ。 馬鹿。」
「ワーーー、また馬鹿にした。 許さないんだからーーーー。」 「いっつも聞いておりますが。」
「馬鹿馬鹿言い過ぎなのよ あなた。」 「お前もな。」
「ひどーーい。 レディーを捕まえてそれは無いわよねえ。」 香澄が振り向いた所には丸坊主のじいさんが立っていた。
そのじいさんはいきなり言われて(は?)っていう顔をしている。 「お前さあ、ちっとは周りのことを考えろよ。」
「弘明君もね。」 「だから何で俺なんだよ?」
「弘明君が悪さしなかったらこんなことにはならないのよ。」 「電車行っちまうぞ。 のろま。」
「うわーーーー、待て待て!」 ドアが閉まりかけた電車にやっと飛び乗った香澄は勢い余って俺に飛び込んできた。
「こんな所でラブラブするなよ。 馬鹿。」 「また馬鹿にした。」
「ひょっとこは何処から見てもひょっとこだなあ。」 「訴えてやるぞーーー。」
「誰に?」 「お父さんによ。」
「やめとけ。 俺が殴り殺されるやんか。」 「そう思ってるんだ。 だったら私に優しくしてよね。」
「しただろう?」 「最中だけね。」
「調子のいい奴だなあ。」 「いいじゃない。 いつものことよ。」



