──貴方に伝えたかった、たった一言。

「茜里…ありがとう…私のために…」

真希はそう言いながら私の手を両手で優しく握った。

「当然じゃん!真希が助けてくれたから!」

私は満面の笑みで真希に言った。

「まぁ…真希の恩返しってのもあるけど……私は恩返しとか気にせず、真希が困ってたら全然助けるけどね」

真希の手を痛くならない程度に、強く握って真希に言った。

「…ほんっとうにありがとう!」

一度下を向き、勢いよい顔を上げて真希はそう言ってくれた。

「じゃあ…そろそろやろっか…私トイレで着替えてくるよ」

近くの白くて綺麗な公衆トイレを指さしながら二人に言った。

「え?樋目野やるの?」
「え?茜里やるの?」

二人が声を合わせて言った。

私は目を丸くして二人に言った。