「勝手なことばっかり言わないで!私はこんなこと望んでなんかなかった!お姉ちゃんが大好きだったのに…私は…お姉ちゃんを愛してたのにっ…!」
「悲しいね。日和はそうじゃなかったんだから」
「なんでそんな嘘ばっかり…」
「嘘じゃないよ。あぁ…もうしょうがないね。俺は″言った言わない″を好まないタチだからさ。趣味が悪いって言われても仕方ないけど証拠はきちんと残すようにしているんだ」
言いながら憂さんは白衣のポケットから
ICレコーダーを取り出して、再生ボタンを押した。
聴き慣れた、もう二度と聴くことはできないお姉ちゃんの声が流れた。
憂さんに別荘のことを話している。
突っぱねても一度言い出したら聞かないから、
なんだかんだ言って親はどうせ陽毬に甘いんだから、
いいお姉ちゃんでも演じてポイント稼いでればいいんでしょ、
そうしたら両親もお金が必要な時の財布くらいにはなってくれるでしょ、
それからこれは…。
「今朝だよ。ヒマワリちゃんが別荘を抜け出す少し前だね」
憂さんが促すみたいにして、
レコーダーの中のお姉ちゃんの声は忌々しそうに喋っている。
都達が怪我をしてしまったこと。
誰が責任を問われると思ってるのよっ!って、お姉ちゃんの声は怒鳴っている。
どれだけ聞いてもその声に
私への愛情なんて感じられなかった。
「本当…なんですね」
「きみは日和にとって世間からの評価を上げる為の道具でしかなかったんだよ。そしてヒマワリちゃん自身も日和へのコンプレックスはずっとあっただろう?日和がきみの先に立って賞賛されるたびに、日和に追いつけなくなる。きみにとって日和の光は眩しすぎたんだ。だから消してあげたよ。さぁ、もう一つ、きみの光のふりした絶望を俺に消させてよ」
「なんでそんなこと…」
「研究を重ねるうちに思ったんだ。眩しすぎる光なんて見続けられないだろう?失明しちゃうからね。邪魔な光はいつか何よりも暗い闇になる。そんな闇を取り除いていくことで人は本物の太陽になれるんじゃないかってね。それこそが真の希望のシンボルだ。その素質がヒマワリちゃん、きみにあると思ったんだよ。初めて会った時からずっと」
「悲しいね。日和はそうじゃなかったんだから」
「なんでそんな嘘ばっかり…」
「嘘じゃないよ。あぁ…もうしょうがないね。俺は″言った言わない″を好まないタチだからさ。趣味が悪いって言われても仕方ないけど証拠はきちんと残すようにしているんだ」
言いながら憂さんは白衣のポケットから
ICレコーダーを取り出して、再生ボタンを押した。
聴き慣れた、もう二度と聴くことはできないお姉ちゃんの声が流れた。
憂さんに別荘のことを話している。
突っぱねても一度言い出したら聞かないから、
なんだかんだ言って親はどうせ陽毬に甘いんだから、
いいお姉ちゃんでも演じてポイント稼いでればいいんでしょ、
そうしたら両親もお金が必要な時の財布くらいにはなってくれるでしょ、
それからこれは…。
「今朝だよ。ヒマワリちゃんが別荘を抜け出す少し前だね」
憂さんが促すみたいにして、
レコーダーの中のお姉ちゃんの声は忌々しそうに喋っている。
都達が怪我をしてしまったこと。
誰が責任を問われると思ってるのよっ!って、お姉ちゃんの声は怒鳴っている。
どれだけ聞いてもその声に
私への愛情なんて感じられなかった。
「本当…なんですね」
「きみは日和にとって世間からの評価を上げる為の道具でしかなかったんだよ。そしてヒマワリちゃん自身も日和へのコンプレックスはずっとあっただろう?日和がきみの先に立って賞賛されるたびに、日和に追いつけなくなる。きみにとって日和の光は眩しすぎたんだ。だから消してあげたよ。さぁ、もう一つ、きみの光のふりした絶望を俺に消させてよ」
「なんでそんなこと…」
「研究を重ねるうちに思ったんだ。眩しすぎる光なんて見続けられないだろう?失明しちゃうからね。邪魔な光はいつか何よりも暗い闇になる。そんな闇を取り除いていくことで人は本物の太陽になれるんじゃないかってね。それこそが真の希望のシンボルだ。その素質がヒマワリちゃん、きみにあると思ったんだよ。初めて会った時からずっと」



