その後のことは″衝撃″と呼ぶには弱すぎるような気もするし、
適切な言葉が私にはうまく思い浮かばない。
白衣を羽織っていた憂さんはポケットからおもむろに取り出した銃で、
鉄格子の中の、残りの人間達を躊躇することなく撃ち抜いた。
飛び散る血飛沫。
声を上げることもなく、
今までの人生が嘘だったみたいに奪われる命。
自分とは関係のない世界線で起きているような、
夢を見ているような速度でスローモーションのように流れていく一連の景色。
こんなにもあっさりと消えていく命の灯火に、
何かを感じている暇もないくらいに
いくつもの命が消えていった。
「なん……で……」
「目的は″コイツ″だけだからね。運び出す時に暴れられても困るしさ。雑草は先に摘んでおかなきゃいけないんだよ」
「なんでッ!!!あなたになんの権利があってこんなこと…!この人達はきっと生きたかった!どんなに絶望した未来でも望みがあるのならそれをあなたに賭けたのに!なんで…」
「だから叶えてあげてるんだよ?もう何も、考えなくていい世界を、ただそこに居るだけで認められる世界を俺は与えているのに、感謝されてもいいくらいだよ」
適切な言葉が私にはうまく思い浮かばない。
白衣を羽織っていた憂さんはポケットからおもむろに取り出した銃で、
鉄格子の中の、残りの人間達を躊躇することなく撃ち抜いた。
飛び散る血飛沫。
声を上げることもなく、
今までの人生が嘘だったみたいに奪われる命。
自分とは関係のない世界線で起きているような、
夢を見ているような速度でスローモーションのように流れていく一連の景色。
こんなにもあっさりと消えていく命の灯火に、
何かを感じている暇もないくらいに
いくつもの命が消えていった。
「なん……で……」
「目的は″コイツ″だけだからね。運び出す時に暴れられても困るしさ。雑草は先に摘んでおかなきゃいけないんだよ」
「なんでッ!!!あなたになんの権利があってこんなこと…!この人達はきっと生きたかった!どんなに絶望した未来でも望みがあるのならそれをあなたに賭けたのに!なんで…」
「だから叶えてあげてるんだよ?もう何も、考えなくていい世界を、ただそこに居るだけで認められる世界を俺は与えているのに、感謝されてもいいくらいだよ」



