向日葵の園

「本当に…人間なんですか…脅かそうとしてるだけなんじゃないですか?」

「なんで?きみだって自分のその目で見てるじゃないか。あの目を」

「だってあんなに細い茎で支えられるわけ…!」

「脳、空っぽだからねぇ。体から徐々に溶けて茎へと変化していく。その間に脳も溶けながら、頭部が変化していくうちに蒸発していってくれるんだ。頭に見えたかもしれないけど顔面が多少残っているだけでほとんど重みは無いよ。現に顔っていうよりも種だったでしょ。だから安心して?あいつらにはもうなんの感情も記憶も意志も残されていないから。悲しみも恐怖も無い、希望のシンボルだよ」

「都のベッドルームに向日葵の種が落ちてました。あれは」

「今日はずいぶんと都くんと密着する機会が多かったからねぇ。実験の時に俺にくっついた種が都くんにもくっついちゃったんだろうね」

あぁ、そうだ、って憂さんはニンマリ笑って、
簡易ベッドの上でへたり込んだままの私の手首を掴んだ。

「いやっ…」

「安心して?見せたい物があるだけなんだ」