向日葵の園

「一時…」

一度目が覚めてしまうと落ち着かないし、
なんだか寝付けそうにもなかったから
そっとドアを開けて廊下に出た。

シン、と静まり返った別荘。
別荘自体が呼吸を止めてしまったみたいだった。

綴の隣、都のベッドルーム。

ドアの下の隙間からぼんやりと灯りが漏れている。

都、起きているのかな。
やっぱり眠れないのかもしれない。

そっと足音を忍ばせて、
都のベッドルームのドアの前に立つ。

コン、コン。

小さくノックをしたら、
数秒後にカチャッて音がして、ドアノブが回された。

「ひま?」

「起きてた?」

「あぁ。どうした?」

「んー、目が覚めちゃって。なんか落ち着かないから出てきたらここから灯りが漏れてたから。起きてんのかなって」

「眠れなくて」

「そうだよね…」

「入れば?」

「いいの?」

都がスッと体を横に引いて、
私が室内に入れるようにしてくれた。

深夜一時。
こんな時間に、都と二人きり。

こんな時でさえドキドキしてしまう私の心臓!
自重してよ…。