向日葵の園

いつの間に眠っていたのだろう。

みんなでご飯を食べて、
確か一番先に席を立ったのは憂さんだった。

いつもはみんながそれぞれ行動し始めるのを管理人みたいに見守ってくれている憂さんが
誰よりも先にリビングを出て行ったのは初めてだった。

今日一日、本当にいろんなことがあった。
さすがに疲れているのだろう。

ほとんど同時に席を立った都に、
憂さんは「もしシャワーで不便があったら呼んで。手伝うよ」って言い残して行った。

呼んで、と言いながら憂さんはスマホを振って見せていた。
どこかに出掛けるつもりなのかな。

もしかしたら橋の様子を見に行こうとしているのかも。
でもこんな時間に?
外は真っ暗だし、さすがに危なすぎる。

都と憂さん、いつの間に連絡先の交換をしたんだろう。
よっぽど仲良くなっていたんだな。

そんなことを考えながら私もシャワーを済ませて、
自分のベッドルームへと引き上げた。

都の休息と決起集会の為にこの旅行を計画したのに
こんなことになってしまった。

何が起こるか分からないし大事な時期なんだから
変わった行動はしないほうがいいってきちんと断れなかったことが
いつまでも後悔として私の脳内にこびりついている。

頭の中はグチャグチャで、都や綴の傷を思うと胸が痛むのに
ベッドの中でいつの間にか眠ってしまっていたことに、
こんな時でも生理現象には抗えないんだな…なんて当たり前のことを思った。