向日葵の園

憂さんが都を車まで運んで、
綴は自分の足で乗り込んだ。

車が見えなくなるまで、お姉ちゃんと二人で見送った。

都はなんにも言わなかった。

なんにも…言わなくても分かってしまう。
足を骨折してしまっていたら
全中には出場できない。

あんなに毎日頑張っていたのに。
全中で結果を残せるように、毎日毎日…。

私のせいだ。

私がここに連れて来てってお願いなんかしたから。
お姉ちゃんや憂さんにお願いさえしなければ、
綴にちゃんと断っていればこんなことにはならなかった。

私が都の努力を、夢を潰したんだ…。

「陽毬、中で待っていよう」

「うん…」

お姉ちゃんと二人きりの別荘は広すぎる。
シン、と静まり返っていて、ロケーションも相まって心細い。

もうとっくにお昼は過ぎてしまっていて
そろそろ陽が暮れ始める。

せっかくお姉ちゃんが準備してくれていたバーベキューの食材達は
ラップをかけられて、冷蔵庫の中へと仕舞われていた。