「都くん、綴ちゃん!」
「えっ…」
憂さんが私を振り向いて頷いた。
足が震えてどうしようもないけれど、私も憂さんの隣に膝を付いて崖を覗き込んだ。
「綴!都!」
崖から足を滑らせてしまったのか
泥だらけの二人を発見した。
夏だし、薄着の二人の腕や足からは
擦りむいて出血してしまっているのがはっきりと見える。
憂さんは″もしもの時″を考えて
別荘からロープや応急処置のセットを持ってきていた。
リュックから取り出した太いロープを木に括り付けた。
ギュッと何度も引いて、強度を確かめている。
「慣れてるんですか…」
「ボーイスカウトに所属していたことがあるんだ。その時にね」
「それ、どうするんですか」
憂さんは括り付けたロープを崖の下に向かって放り投げた。
「綴ちゃん、立つことはできそう?」
「私は平気です。腕も動かせます。都が庇ってくれたから…」
「そのロープをしっかり握って。登ってこれる?怖いだろうけど頑張って」
「はいっ…」
言われた通り、綴がゆっくりゆっくりと崖を登ってくる。
ロープの中間を憂さんが持って、綴を引き上げるようにした。
「綴っ!」
「ひまぁ…ごめんね心配かけて…」
「大丈夫?痛いよね…怖かったでしょ。ごめんね、もっと早く見つけてあげられなくて」
「ううん…スマホの電波も入らないし…でもひまが来てくれて嬉しかった…」
ギュッて抱き締めた綴は、真夏なのに冷たかった。
どれだけ怖い思いをしただろう。
本当に、本当に無事で良かった…。
「えっ…」
憂さんが私を振り向いて頷いた。
足が震えてどうしようもないけれど、私も憂さんの隣に膝を付いて崖を覗き込んだ。
「綴!都!」
崖から足を滑らせてしまったのか
泥だらけの二人を発見した。
夏だし、薄着の二人の腕や足からは
擦りむいて出血してしまっているのがはっきりと見える。
憂さんは″もしもの時″を考えて
別荘からロープや応急処置のセットを持ってきていた。
リュックから取り出した太いロープを木に括り付けた。
ギュッと何度も引いて、強度を確かめている。
「慣れてるんですか…」
「ボーイスカウトに所属していたことがあるんだ。その時にね」
「それ、どうするんですか」
憂さんは括り付けたロープを崖の下に向かって放り投げた。
「綴ちゃん、立つことはできそう?」
「私は平気です。腕も動かせます。都が庇ってくれたから…」
「そのロープをしっかり握って。登ってこれる?怖いだろうけど頑張って」
「はいっ…」
言われた通り、綴がゆっくりゆっくりと崖を登ってくる。
ロープの中間を憂さんが持って、綴を引き上げるようにした。
「綴っ!」
「ひまぁ…ごめんね心配かけて…」
「大丈夫?痛いよね…怖かったでしょ。ごめんね、もっと早く見つけてあげられなくて」
「ううん…スマホの電波も入らないし…でもひまが来てくれて嬉しかった…」
ギュッて抱き締めた綴は、真夏なのに冷たかった。
どれだけ怖い思いをしただろう。
本当に、本当に無事で良かった…。



