「有刺鉄線って…刑務所とかで罪人が脱獄しないように張ってるやつ?」
綴が顔を顰めて言った。
「たまに病院とか工場とかさ、乗り越えられそうな場所に侵入者を防ぐ為に張ってるとこもあるよね」
「でもさぁ、向日葵畑の前に張るのは変だろ?見てもらってナンボだし」
「そうだよねぇ。ひま、ちょっと憂さんに聞いてみてよ」
「えー私がぁ?」
「お願い、気になるじゃん」
「もう…自分で聞けばいいのに…」
キョロキョロとリビングを見渡して憂さんの姿を探したけれど見当たらない。
シャワーから戻ってきたお姉ちゃんが
ダイニングテーブルでおいしそうにアイスクリームを食べている。
「お姉ちゃん、憂さんは?」
「えー?知らないけど。あんた達もアイス食べる?」
「やったー!都も食べようよ」
有刺鉄線のことを聞けって言ったのは綴なのに
もうアイスに気を取られてるし!
まったく…勝手なんだから。
憂さんは疲れてベッドルームで眠っているのかもしれない。
運転もしてくれていたし、
カレーを作る時もずっと重労働してくれていたんだもん。
おかしな話で起こしちゃうのは悪いから
また明日聞けばいいや。
「お姉ちゃん、私ちょっと散歩してくるね」
「何言ってんの、もう夜なんだよ。危ないじゃない」
「あの柵は越えないから!もうちょっと近くで見てみたいの」
「それなら朝にすればいいでしょ」
「夜の向日葵なんて滅多に見れないじゃん!」
「ほんっとに…十分だけよ!」
「はぁーい」
綴が顔を顰めて言った。
「たまに病院とか工場とかさ、乗り越えられそうな場所に侵入者を防ぐ為に張ってるとこもあるよね」
「でもさぁ、向日葵畑の前に張るのは変だろ?見てもらってナンボだし」
「そうだよねぇ。ひま、ちょっと憂さんに聞いてみてよ」
「えー私がぁ?」
「お願い、気になるじゃん」
「もう…自分で聞けばいいのに…」
キョロキョロとリビングを見渡して憂さんの姿を探したけれど見当たらない。
シャワーから戻ってきたお姉ちゃんが
ダイニングテーブルでおいしそうにアイスクリームを食べている。
「お姉ちゃん、憂さんは?」
「えー?知らないけど。あんた達もアイス食べる?」
「やったー!都も食べようよ」
有刺鉄線のことを聞けって言ったのは綴なのに
もうアイスに気を取られてるし!
まったく…勝手なんだから。
憂さんは疲れてベッドルームで眠っているのかもしれない。
運転もしてくれていたし、
カレーを作る時もずっと重労働してくれていたんだもん。
おかしな話で起こしちゃうのは悪いから
また明日聞けばいいや。
「お姉ちゃん、私ちょっと散歩してくるね」
「何言ってんの、もう夜なんだよ。危ないじゃない」
「あの柵は越えないから!もうちょっと近くで見てみたいの」
「それなら朝にすればいいでしょ」
「夜の向日葵なんて滅多に見れないじゃん!」
「ほんっとに…十分だけよ!」
「はぁーい」



