向日葵の園

「また子ども扱いして笑ってんでしょ！？」

「あはははは…違う違う…はぁー…ごめんごめん、あんた達って本当に純粋なんだなぁって思ったらおかしくって…」

「バカにしてんじゃん！」

「してないわよ。そういう素直さ、私はいつの間に失くしちゃったのかなぁって羨ましくすらあるわよ。あのね、陽毬」

「何よ…」

「あの別荘の真相、教えてあげよっか？」

「知ってるの…？」

お姉ちゃんが別荘跡地に行ったことがあるだなんて聞いたこともない！

それに行ったことがあるのなら
お姉ちゃんは確かに生存者として、今ここに居る。
都市伝説は嘘だったってことになる。

「あのね、」

「行ったことあるの…？」

「無いけどぉ…」

「え、無いんじゃん…」

「でもね、陽毬。あの別荘はぁ…所有者、存在してるわよ？」

「へっ…？」

「それはね、」

「…ん」

「憂、だよ」

「……えっ…」