「あ、もしもし。…もしかして、寝てた?」
寝ぼけた声で電話の向こうの莉久があくびをしながら「うん」と返してきた。
「もう連絡先なんて消されたかと思ってた」
「…バカ。消すわけないでしょ。そっちこそもうブロックしてるかと思ったから、繋がってよかった」
「はっ、俺が陽菜乃の連絡先を消すわけねぇだろ。こう見えても、結構粘着気質だから」
「何それ」と返すと、お互いの間に無言が生まれた。
「「…あのさ」」
莉久と口を開くタイミングが被ってしまい、「お先にどうぞ」と譲る。
「…あのさ、この前陽菜乃の家で言ったことなんだけど、友達だと思ってたやつが自分を好きだったなんて知って、戸惑わないやつがいないよな。実際に自分も体験してみてわかった。それなのに勝手なことばっか言って悪かったな。俺がすることは、陽菜乃を責めることなんかじゃなくて陽菜乃の俺に対する気持ちを信じることだったのに。今までの俺だったらこんなこと考えもしなかった。全部どうでもよくなってた。…だけど、おまえだけは無理なんだよ。どうしても手放したくない」
「…っ」
どうして莉久はいつもこんなに簡単に私を一瞬で喜ばせてしまうんだろう。
「…明日、みんなで夏祭り行かない?もう離れ離れの毎日なんて嫌だよ」
寝ぼけた声で電話の向こうの莉久があくびをしながら「うん」と返してきた。
「もう連絡先なんて消されたかと思ってた」
「…バカ。消すわけないでしょ。そっちこそもうブロックしてるかと思ったから、繋がってよかった」
「はっ、俺が陽菜乃の連絡先を消すわけねぇだろ。こう見えても、結構粘着気質だから」
「何それ」と返すと、お互いの間に無言が生まれた。
「「…あのさ」」
莉久と口を開くタイミングが被ってしまい、「お先にどうぞ」と譲る。
「…あのさ、この前陽菜乃の家で言ったことなんだけど、友達だと思ってたやつが自分を好きだったなんて知って、戸惑わないやつがいないよな。実際に自分も体験してみてわかった。それなのに勝手なことばっか言って悪かったな。俺がすることは、陽菜乃を責めることなんかじゃなくて陽菜乃の俺に対する気持ちを信じることだったのに。今までの俺だったらこんなこと考えもしなかった。全部どうでもよくなってた。…だけど、おまえだけは無理なんだよ。どうしても手放したくない」
「…っ」
どうして莉久はいつもこんなに簡単に私を一瞬で喜ばせてしまうんだろう。
「…明日、みんなで夏祭り行かない?もう離れ離れの毎日なんて嫌だよ」

