100日後、キミのいない世界で生きていく

容赦なく突っ込んでくる颯太に、思わず吹き出す。


「久しぶり。部活、頑張ってる?」

「ああ。夏休みにも大会があるから、今はその練習で大忙しだよ。人に指示するのとかまだ慣れねぇし」


そんなこと言って、颯太は人を引っ張る力が誰よりもあるから、何の心配をしなくたってうまくエースとしてやっているのだろう。


「明日も練習?」

「ああ。って言っても、明日は夏祭りがあるから先生が五時半までにしてくれた」

「じゃあ明日、みんなで夏祭り行こうよ。今みんなのこと誘ってるとこなの。って言っても、まだ眞紘としか話してないんだけどね」

「…でも、俺…」


颯太がなんて言えばいいのかわからないと考えているのが、電話越しでも伝わってきた。


「明日、颯太の告白の返事もさせてほしいの。その時に颯太の気持ちも全部聞かせてほしい」


颯太はしばらく黙っていたかと思うと「わかった」と小さく呟いてきた。

颯太に告白をされてから、眞紘に言われたからというわけではないけど一人の男の子として意識していた。

その上で、颯太の告白の返事をちゃんとしないといけない。それが颯太と向き合うことだから。


帰り道で通る神社近くの橋の上に六時待ち合わせ、と颯太に付け足してから電話を切る。

次に電話をかける相手は、莉久だ。


「…陽菜乃?」