100日後、キミのいない世界で生きていく

どうしよう。今まで感じたことがないくらい気まずい…。


「そっか。勇気が出せなくてずっと連絡してないんだ。でも元気ならよかった」

「…ごめん。眞紘と美波が気まずくなってるのも、私のせいだよね」


はあ?と眞紘の怒ったような声が聞こえてきた。


「別に、陽菜乃のせいじゃないけど」

「私のお見舞いに来てくれた時からずっと気まずいままでしょ?それも私が原因で二人が喧嘩しちゃったわけだし…」

「たしかに、話の内容は陽菜乃に関することだったかもしれないけど、あれは俺たちの考え方が違うからすれ違っただけだ。だから陽菜乃のせいじゃねぇよ。俺も、あの時は感情的になって自分の意見を陽菜乃に押し付けすぎた。悪かったな」

「そんな…謝らないでよ。謝らないといけないのは、私。眞紘にも、みんなにも…」


ダメだ、泣くな。

鼻の奥がツンっと痛み、出てきそうになる涙を必死に堪える。


「颯太の気持ちも若菜の気持ちも全然気づけなかった。私は自分のことばっかりで、莉久のことだってたくさん傷つけた。美波と眞紘が喧嘩をした原因も私。全部私が悪いの。私がみんなをぐちゃぐちゃにした」


私がみんなと出逢ったせいで、こんなことになってしまったんだ。


「…たった一回の失敗がなんだよ」