「…え?」
上履きに書かれた名前が見えたのと莉久が言葉を続けたのはほぼ同時だった。
若菜が持っていた上履きは、私のものだった。
…ううん、それよりも今、嫌がらせをしていた犯人は若菜だって言ったの…?
「どういうこと…?」
「…陽菜乃」
ふらりと二人の前に飛び出すと、莉久が驚いたように振り返ってきた。
若菜は、私を見ていない。
「嫌がらせをしてきた犯人が若菜って…そんなわけないよね?だって私たち、友達…」
「あはは、ばっかじゃないのぉ?若菜はずっと、ずーっと陽菜乃のことが大嫌いだった。友達だなんて思ってなかったよぉ」
頭を殴られたかのような衝撃だった。
今私の目の前にいるのは、私の知らない若菜のような気がした。
「そうだよ。若菜が陽菜乃に嫌がらせしてた。なんでかわかる?若菜も莉久のことが好きだったから。陽菜乃が好きになるよりもずっと前から」
上履きに書かれた名前が見えたのと莉久が言葉を続けたのはほぼ同時だった。
若菜が持っていた上履きは、私のものだった。
…ううん、それよりも今、嫌がらせをしていた犯人は若菜だって言ったの…?
「どういうこと…?」
「…陽菜乃」
ふらりと二人の前に飛び出すと、莉久が驚いたように振り返ってきた。
若菜は、私を見ていない。
「嫌がらせをしてきた犯人が若菜って…そんなわけないよね?だって私たち、友達…」
「あはは、ばっかじゃないのぉ?若菜はずっと、ずーっと陽菜乃のことが大嫌いだった。友達だなんて思ってなかったよぉ」
頭を殴られたかのような衝撃だった。
今私の目の前にいるのは、私の知らない若菜のような気がした。
「そうだよ。若菜が陽菜乃に嫌がらせしてた。なんでかわかる?若菜も莉久のことが好きだったから。陽菜乃が好きになるよりもずっと前から」

