100日後、キミのいない世界で生きていく

私がもっと誰も傷つけないくらいしっかりしていれば。

選択を間違わなければ。

みんなと、出逢わなければ…。


「恋がこんなに苦しいものなんて、知らなかった…っ」

「陽菜乃…」


美波は周りの目も気にせずに泣き崩れた私の背中に、そっと手を当ててくれた。


今まで実らない恋ばかりを追いかけるのは辛かった。

だけど莉久を好きになって、颯太に好きだと言われて、胸が張り裂けそうなほど苦しくなった。

全てを捨ててまでどちらかを選ぶ覚悟なんて私にはなかったから。


「…ごめんね、美波。私、泣いてばっかりだ」

「ううん、私はそんな陽菜乃に何もしてあげられない」


私が落ち着くまで、美波はずっと私の隣で背中をさすってくれていた。

それだけのことがどれだけ私の救いになっているか、美波はわかっていない。


「隣にいてくれる人がいるだけで、私は生きてられるよ。美波がいなかったらきっと死にたくなってた」