「なんで、そんなこと言うの…?別れても私の好きな人は、莉久だよ…」
「“わからない”って言ってただろ。今までずっと友達だと思ってた颯太の恋心を知って、おまえはそう答えた。それが答えだろ。俺は陽菜乃だけが好きだよ。だけど、おまえはそうじゃない。…結局おまえも俺を捨てるんだな」
「違う…っ、違うよ莉久…。私は…っ」
涙が邪魔で莉久が見えない。
漏れる嗚咽で伝えたい言葉が何一つちゃんと出てこない。
どうして私はいつも間違えてしまうんだろう。
–––「私はこの先、きっと莉久のことしか好きになれないと思うの。惚れっぽかったくせにって思うかもしれないけど、そんな自信があるんだ。男見る目はないけど、私の勘って結構当たるんだよ?」
ねえ、美波。あの時は本当にそう思ったの。
それなのに、どうして私は莉久にこんな顔をさせてしまうの?
「…別れても俺は陽菜乃のことを傷つけちゃうんだな。おまえの泣き顔が見たいわけじゃねぇのに」
「ふ…っ、り…く…っ」
莉久は私に背を向けると、今度こそ部屋を出ていってしまった。
その後ろ姿に手を伸ばすけど、私は無様にベッドから転げ落ちただけで届くことはなかった。
「“わからない”って言ってただろ。今までずっと友達だと思ってた颯太の恋心を知って、おまえはそう答えた。それが答えだろ。俺は陽菜乃だけが好きだよ。だけど、おまえはそうじゃない。…結局おまえも俺を捨てるんだな」
「違う…っ、違うよ莉久…。私は…っ」
涙が邪魔で莉久が見えない。
漏れる嗚咽で伝えたい言葉が何一つちゃんと出てこない。
どうして私はいつも間違えてしまうんだろう。
–––「私はこの先、きっと莉久のことしか好きになれないと思うの。惚れっぽかったくせにって思うかもしれないけど、そんな自信があるんだ。男見る目はないけど、私の勘って結構当たるんだよ?」
ねえ、美波。あの時は本当にそう思ったの。
それなのに、どうして私は莉久にこんな顔をさせてしまうの?
「…別れても俺は陽菜乃のことを傷つけちゃうんだな。おまえの泣き顔が見たいわけじゃねぇのに」
「ふ…っ、り…く…っ」
莉久は私に背を向けると、今度こそ部屋を出ていってしまった。
その後ろ姿に手を伸ばすけど、私は無様にベッドから転げ落ちただけで届くことはなかった。

