「陽菜乃」
ハッと顔を上げると、部屋の入り口に莉久が悲しそうに笑いながら立っていた。
「…また、泣いてる。最近のおまえは泣いてばっかだな」
「なんで…いつからいたの?」
莉久は私の目の前までやってくると、手に持っていた袋をベッド脇に置いてきた。
「眞紘が“それで、陽菜乃はどうすんの?”って言ってたあたりから。最近の颯太の様子もおかしかったし、なんかあったんだろうなとは思ってたけど、まさかキスされて告白されてたなんてな。まあ、あいつが陽菜乃のこと好きだってことはなんとなく気づいてたから驚きはしないけど」
「あの…ごめんね、莉久」
「ははっ、なんでおまえが謝んだよ。俺たちはもう別れたんだよ。付き合ってるわけじゃねぇんだから、おまえが誰とキスしようが、告られようが俺に止める権利はねぇよ」
「そう、だけど…」
帰ろうと背を向けてきた莉久の腕を慌てて掴む。
「もう、帰るの…?」
「…俺はもう、陽菜乃の彼氏じゃねぇんだよ。よかったじゃん。ずっと想ってばっかだったおまえのこと、ずっと好きでいてくれたやつがいたんだよ」
ハッと顔を上げると、部屋の入り口に莉久が悲しそうに笑いながら立っていた。
「…また、泣いてる。最近のおまえは泣いてばっかだな」
「なんで…いつからいたの?」
莉久は私の目の前までやってくると、手に持っていた袋をベッド脇に置いてきた。
「眞紘が“それで、陽菜乃はどうすんの?”って言ってたあたりから。最近の颯太の様子もおかしかったし、なんかあったんだろうなとは思ってたけど、まさかキスされて告白されてたなんてな。まあ、あいつが陽菜乃のこと好きだってことはなんとなく気づいてたから驚きはしないけど」
「あの…ごめんね、莉久」
「ははっ、なんでおまえが謝んだよ。俺たちはもう別れたんだよ。付き合ってるわけじゃねぇんだから、おまえが誰とキスしようが、告られようが俺に止める権利はねぇよ」
「そう、だけど…」
帰ろうと背を向けてきた莉久の腕を慌てて掴む。
「もう、帰るの…?」
「…俺はもう、陽菜乃の彼氏じゃねぇんだよ。よかったじゃん。ずっと想ってばっかだったおまえのこと、ずっと好きでいてくれたやつがいたんだよ」

