100日後、キミのいない世界で生きていく

「私にとって颯太も、十分眩しい存在だったよ。裏表なくて素直で、何に対しても真っ直ぐなところ。ずっと眩しかった」

「…俺は、最低だよ。世の中には守らなきゃいけないルールがある。俺みたいなどうにかなりたいとは思っててもそれを伝える勇気がなくてそばにいるだけの片想いを選んだやつは、片想いルールを守んないといけないの。好きな子の幸せが第一優先っていう。それなのに、俺は自分勝手にルールを破って、陽菜乃を傷つけた。俺は気持ちを伝えたんじゃない。押し付けたんだ。できることなら過去を変えたいって思うよ。だけど、今の俺には過去の陽菜乃に合わせる顔がねぇんだよ」


颯太のあの頃みたいな眩しい笑顔をもう十年は見ていない。

私たちは、一体どこから間違えてしまったんだろう…。





「陽菜乃ーお見舞い来たよー」


コンビニの袋を持った美波と眞紘が、ベッドで横たわる私の部屋に入ってきた。

颯太の応援に行った次の日から、私は熱を出してもう三日間は寝込んでいる。

三日目の今日は、お見舞いに来てくれた美波たちとやっと話せるほど回復していた。


「はい、これ陽菜乃が中一の頃から好きなゼリーの詰め合わせ」

「栄養ドリンクとかも入ってるから、飲めたらあとで飲めよ」

「ありがとう二人とも…。他のみんなは?」

「若菜と莉久は用事があるらしくて、颯太は部活。先輩が引退して本格的にエースになったから忙しいみたいだよ」

「そっか…」