100日後、キミのいない世界で生きていく

「…やり切ってねぇよ。俺が怪我なんかしなければ、もっと早く動けた。勝てれば先輩たちともっと試合ができたのに…。負けたらなんも意味がねぇよ」

「そんなことないよ。それにあんなにシュート入れてたでしょ?颯太のスリーポイントシュート、かっこよかったよ。無駄なことなんて何一つなかった。その悔しさも想いも、全部今回の試合で颯太が手に入れた勲章なんだから」

「…あー!もう…っ」


颯太は突然両手で顔を覆うと、仰向けになって寝転がった。


「…陽菜乃はずりぃよな。そうやって人の心に入ってくるのがいつだってうまいんだ」

「ええ?」

「あいつらの応援も嬉しかったけど、一番は陽菜乃のおかげで頑張れたんだぞ」


腕をずらした颯太が、赤い顔で私を見上げてきた。


「足が痛かったけど、それでも陽菜乃がいるだけで、見てくれてるだけで俺は頑張れた。なのにさ、結果的に負けちゃってもっとうまくやれたのにって悔しい思いで応援席見上げたら陽菜乃と莉久がキスしてんだもん。もうメンタルズタボロだよ」

「え、み、見て…っ」


最悪。あんなところで莉久がキスなんてしてくるから、見苦しいものを颯太に見せちゃったじゃん!


「…ん?なんで私がいるだけで頑張れるなんて…」