100日後、キミのいない世界で生きていく

「なんで、あの人なの…?莉久の彼女は私でしょ…。だ、抱くなら…私にしてよ…っ」


莉久の手を自分の胸元に当てる。

さっきの先輩よりは断然胸も小さいし色気もないけど、付き合っているのに私じゃない人に手を出す莉久が嫌だった。

私にはキスすらしてくれないのに…悔しかった。


「…抱くとか、慣れないこと言うなよ」

「ん…っ」


ぐいっと莉久に引き寄せられ、キスをされた。


「…いいの?陽菜乃はこういうの初めてだろ?初めてがこんなところでいいわけ?」


するりとスカートの中に莉久の手が入ってきて、くすぐったくて声を抑えるだけでも必死だ。


「…いい、よ」


本当は嫌だ。

好きな人とそういう行為はもっと完璧な状態に整えてからしたいっていう理想はあったけど、だけどそんなことを気にしていたら莉久の心が離れていく気がしてもっと嫌だった。


「…あ、れ…っ?」