…もしかして、犯人が戻ってきた?
「…え?何してんの…?」
逃げられないように勢いよく扉をスライドさせると、窓枠に腰掛けて顔を近づけていた男女二人組が驚いたようにこちらを見てきた。
女子はおそらく先輩らしき人で、男子の方はよく知っている人…莉久だった。
「莉久。何してんの…?」
「あー…いや、おまえの上履き探してたら、ここが開いてたから。で、えーと、中に先輩がいて…」
「あたしが誘惑したの。だってどう考えてもあなたと莉久じゃ釣り合わないでしょ?莉久の体はやっぱり正直だよ。彼女がいてもあたしのこと受け入れてくれたもん」
先輩は長い髪の毛を色っぽく掻き分けた。
その首筋にはほんのり赤く跡のようなものがついていて、それがキスマークだとわかりカッと顔が熱くなる。
「え、ちょ、何するの…」
先輩の腕を乱暴に掴むと、外に追い出し鍵をかける。
「…陽菜乃」
小さく名前を呼んできた莉久にゆっくりと近づいていき、その手をそっと取る。
「…え?何してんの…?」
逃げられないように勢いよく扉をスライドさせると、窓枠に腰掛けて顔を近づけていた男女二人組が驚いたようにこちらを見てきた。
女子はおそらく先輩らしき人で、男子の方はよく知っている人…莉久だった。
「莉久。何してんの…?」
「あー…いや、おまえの上履き探してたら、ここが開いてたから。で、えーと、中に先輩がいて…」
「あたしが誘惑したの。だってどう考えてもあなたと莉久じゃ釣り合わないでしょ?莉久の体はやっぱり正直だよ。彼女がいてもあたしのこと受け入れてくれたもん」
先輩は長い髪の毛を色っぽく掻き分けた。
その首筋にはほんのり赤く跡のようなものがついていて、それがキスマークだとわかりカッと顔が熱くなる。
「え、ちょ、何するの…」
先輩の腕を乱暴に掴むと、外に追い出し鍵をかける。
「…陽菜乃」
小さく名前を呼んできた莉久にゆっくりと近づいていき、その手をそっと取る。

