100日後、キミのいない世界で生きていく

「し、知らないよ…っ。私だって気づいたの今日で…って、何言わせんの!」


最悪だ。こんな形で私の気持ちがバレてしまうなんて。

恥ずかしくて涙が出てきた。


「へぇ、陽菜乃が俺を、ねぇ…?」

「からかわないでよ!本当最悪…」


どうしよう。もう、今まで通り友達としてそばにいるなんてできない、よね…。

だから認めたくなかったし知られたくなかったのに。


「…じゃあ、付き合う?」

「………は?」


たっぷり間を置いて出てきた言葉は掠れた「は」だった。

何を言われたのか全く理解できない。


「陽菜乃に言われて少しは考えてみたんだよ。運命の恋?ってやつを。だけどやっぱりいまいちピンと来なかったしわからなかったから、それならもう陽菜乃が俺に教えてよ。今まで適当にしか付き合ってこなかった俺に、本当の恋を教えて」

「な、何それ…」


ここの問題を教えて、みたいなそんなノリで言われても…。