100日後、キミのいない世界で生きていく

今更莉久を好きになってしまったんだ…。

この世に男子なんて星の数ほどいるというのに。


「何してんの?」


あの日と同じように私の顔を覗き込んできた莉久に、どきりと心臓が飛び跳ねる。


「うわぁ!?び、びっくりした…」

「いやこっちのセリフなんだけど。なに、腹痛いの?」

「いや、別に…。ちょっと涼んでただけ」


なんだ、と笑った莉久がなぜかそのまま私の隣に腰掛けてきた。


「莉久こそ、何しにきたの…?」

「いやー女の子たちに囲まれてたんだけどさ、ただでさえ慣れない体育祭にやる気なんて出しちゃったせいでなんか疲れちゃって。とりあえず逃げてきたら、陽菜乃がこんなところで座り込んでたからまた腹でも痛いのかなって心配しただろ」


…何それ。普段はチャラいくせに優しくなんてしないでよ。

どうせ私のことなんて見てくれないのに…。


「それに陽菜乃と話したいと思ってたから、ちょうどよかった」