100日後、キミのいない世界で生きていく

考えないようにしようとすればするほど、私の頭は莉久のことばかり考えてしまう。

そういえば、中学二年生になってから初めて話しかけてきたのは、莉久からだったな–––。






「うう、お腹痛い…」


つい昨日、女の子にしかこない特別な日が来たため、初めてだからかおなかが強烈に痛かった。

だから今日の朝も痛みに効く薬を飲もうと思っていたの、新学期に浮かれてつい飲み忘れて学校に来てしまった。


廊下の端っこでおなかを押さえて痛みに耐えながら、どうしようと必死に頭を働かせる。

保健室に行けば薬もらえるのかな?でもその保健室にまで辿り着けるかどうか…。


「大丈夫?」


突然目の前がふっと暗くなり、整った顔が私を覗き込んできた。


…知ってる、この人。

中学生のくせに年上ばっかりに手を出してるって噂のチャラ男だ。


「おなか痛いならこれ飲むといいよ。このまえもらったんだ」