考えないようにしようとすればするほど、私の頭は莉久のことばかり考えてしまう。
そういえば、中学二年生になってから初めて話しかけてきたのは、莉久からだったな–––。
*
*
「うう、お腹痛い…」
つい昨日、女の子にしかこない特別な日が来たため、初めてだからかおなかが強烈に痛かった。
だから今日の朝も痛みに効く薬を飲もうと思っていたの、新学期に浮かれてつい飲み忘れて学校に来てしまった。
廊下の端っこでおなかを押さえて痛みに耐えながら、どうしようと必死に頭を働かせる。
保健室に行けば薬もらえるのかな?でもその保健室にまで辿り着けるかどうか…。
「大丈夫?」
突然目の前がふっと暗くなり、整った顔が私を覗き込んできた。
…知ってる、この人。
中学生のくせに年上ばっかりに手を出してるって噂のチャラ男だ。
「おなか痛いならこれ飲むといいよ。このまえもらったんだ」
そういえば、中学二年生になってから初めて話しかけてきたのは、莉久からだったな–––。
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「うう、お腹痛い…」
つい昨日、女の子にしかこない特別な日が来たため、初めてだからかおなかが強烈に痛かった。
だから今日の朝も痛みに効く薬を飲もうと思っていたの、新学期に浮かれてつい飲み忘れて学校に来てしまった。
廊下の端っこでおなかを押さえて痛みに耐えながら、どうしようと必死に頭を働かせる。
保健室に行けば薬もらえるのかな?でもその保健室にまで辿り着けるかどうか…。
「大丈夫?」
突然目の前がふっと暗くなり、整った顔が私を覗き込んできた。
…知ってる、この人。
中学生のくせに年上ばっかりに手を出してるって噂のチャラ男だ。
「おなか痛いならこれ飲むといいよ。このまえもらったんだ」

