美波の呟きに答えた反対隣に座っていた若菜が、ポテトをつまみながら莉久に冷ややかな視線を向けていた。
「まあ莉久って元から人気はある方か。同級生は相手にされないって理由でみんな一歩引いてる感じだったけど」
「でもあれ、相手にしないって態度ではないけどねぇ。満更でもなさそうじゃん」
「そう、だね…」
好きになったところで、また叶う見込みのない人に恋をしてしまった。
莉久が年上好きなことなんて周りも知っていることだし、そんなことよりも今まで普通の友達として二ヶ月間過ごしてきたのに今更好きだなんて言えない…。
…ううん、そもそも恋だと思ったのが間違いだったかも。
美波が言ってたみたいに体育祭マジックで今いいと思ってるだけだ。きっとそう。
「トイレいってきまーす!」
「そんな堂々と宣言しなくても…」
「いってらぁー」
うじうじ考えていても仕方がないと思い、焼けたお肉を詰め込むだけ詰め込むと美波と若菜に断りを入れてからトイレに向かう。
トイレは少し離れたところにあるため、騒がしさと熱気がなくなり少し肌寒かった。
トイレを済ませて戻ろうとするが、なんとなくあの場に戻るのが嫌で廊下に座り込む。
「まあ莉久って元から人気はある方か。同級生は相手にされないって理由でみんな一歩引いてる感じだったけど」
「でもあれ、相手にしないって態度ではないけどねぇ。満更でもなさそうじゃん」
「そう、だね…」
好きになったところで、また叶う見込みのない人に恋をしてしまった。
莉久が年上好きなことなんて周りも知っていることだし、そんなことよりも今まで普通の友達として二ヶ月間過ごしてきたのに今更好きだなんて言えない…。
…ううん、そもそも恋だと思ったのが間違いだったかも。
美波が言ってたみたいに体育祭マジックで今いいと思ってるだけだ。きっとそう。
「トイレいってきまーす!」
「そんな堂々と宣言しなくても…」
「いってらぁー」
うじうじ考えていても仕方がないと思い、焼けたお肉を詰め込むだけ詰め込むと美波と若菜に断りを入れてからトイレに向かう。
トイレは少し離れたところにあるため、騒がしさと熱気がなくなり少し肌寒かった。
トイレを済ませて戻ろうとするが、なんとなくあの場に戻るのが嫌で廊下に座り込む。

