100日後、キミのいない世界で生きていく

「え…」


ぽんっと私の頭に手を置いた莉久が、うんうんと一人で頷いている。


「今度高校生のお姉さんに頼んでイケメン勢揃いの合コンでもセッティングしてやるから、自暴自棄にはなるなよ?じゃあ俺は応援席戻ってるな」


とんでもない勘違いをして、莉久は応援席に戻って行った。

とりあえず誤魔化せたからよかった…のか?





「えーそれでは、青団優勝を祝しまして、かんぱーい!」


颯太の掛け声と共に一斉にグラスを突き出す。

体育祭が無事終了し、私たちの青団が僅差で優勝をした。

そのため、お疲れ様会も兼ねてクラスメイト全員で打ち上げをするため焼肉屋に来ていた。


「眞紘の父ちゃんありがとな!貸切にしてくれて!」


誰とでもすぐに打ち解けられる颯太が、お肉の皿を両手に持ってきた眞紘のお父さんに声をかけていた。