100日後、キミのいない世界で生きていく

「別に俺が応援したところで、結果は変わらな…」

「何言ってんの!?体育祭で頑張ってる友達を応援しないやつがいるか!これも一緒に体育祭に参加するってことなんだよ!」


莉久は私の迫力に驚いたように目を丸くしてから、陸上部と横並びになった颯太に視線を移した。


「…颯太ー!一位取ったらおまえがほしがってたエロ本やるから、死ぬ気で頑張れー!」

「何言ってんの!?」


思わずツッコむ。

莉久の声援が聞こえたのか、颯太はふっと吹き出すと力強く前だけを見て陸上部を少しずつ抜いていく。


「…っ!」


そのまま余裕気な顔で颯太が一番最初にゴールテープを切った。


「一位はバスケ部!最後は気合いの逆転劇でしたね!」

「きゃー!やったー!颯太、最高ー!」


美波に抱きつこうとしたのに、感情が昂って思わず隣に引っ張ってきた莉久に抱きつく。


「…あっ、ごめ…」