「…ああ!?」
第三走者にバトンパスをしようとしたサッカー部が、勢い余って他の部活の走者たちも巻き込んで転んだ。
その中にはバスケ部の人も含まれていて、一気に順位が逆転する。
一位は変わらず陸上部、二位はテニス部、三位は卓球部、四位は並んでバスケ部、サッカー部、野球部だ。
「うう、頑張れ…」
バスケ部はなんとか巻き返そうと走者が変わるごとに順位も上げていき、颯太にバトンが渡る頃には一位である陸上部と少し差はあるけれど二位に浮上していた。
「颯太ー!頑張れー!」
「颯太いけー!走れ走れ走れー!」
「頑張れぇー」
「頑張れ颯太ー」
颯太はぐんぐんと陸上部との距離を縮めていき、残り半周の時点ですぐ後ろまで追いついていた。
「何してんの、莉久も応援しなよ!?」
「え」
一人、同じ場所にいるはずなのに一切応援しようとせずに見ているだけの莉久の胸ぐらをがっと掴んで前に来させる。
第三走者にバトンパスをしようとしたサッカー部が、勢い余って他の部活の走者たちも巻き込んで転んだ。
その中にはバスケ部の人も含まれていて、一気に順位が逆転する。
一位は変わらず陸上部、二位はテニス部、三位は卓球部、四位は並んでバスケ部、サッカー部、野球部だ。
「うう、頑張れ…」
バスケ部はなんとか巻き返そうと走者が変わるごとに順位も上げていき、颯太にバトンが渡る頃には一位である陸上部と少し差はあるけれど二位に浮上していた。
「颯太ー!頑張れー!」
「颯太いけー!走れ走れ走れー!」
「頑張れぇー」
「頑張れ颯太ー」
颯太はぐんぐんと陸上部との距離を縮めていき、残り半周の時点ですぐ後ろまで追いついていた。
「何してんの、莉久も応援しなよ!?」
「え」
一人、同じ場所にいるはずなのに一切応援しようとせずに見ているだけの莉久の胸ぐらをがっと掴んで前に来させる。

