100日後、キミのいない世界で生きていく

「仕方ない。行くかー」


ぞろぞろと玄関に向かうみんなに続きながら、他に何か忘れていることはないかと振り返る。


–––美波。


ふと、懐かしい声で名前を呼ばれた気がして、勢いよく振り向く。


「…陽菜乃?」

「ママー?どうしたの?」

「…ううん、なんでもない。今行くよ」


リビングの入り口で明るい笑顔で手を振る日菜に、私も笑顔で駆け寄る。


愛する人たちがいるこの世界は、今日もゆっくりと進んでいく。

楽しいことばかりじゃないけど、少しずつみんなと一緒に乗り越えていけたらいい。

私は今日もみんなとこの世界を生きていく。