100日後、キミのいない世界で生きていく

よかった…。みんな、来てくれたんだ…。

もう泣かないって決めたのに。こんなんじゃみんなに笑われちゃうよね。


「うん…!今から行くから!」


走ってやっと待ち合わせ場所に着いた頃には、何やら橋の周りが騒がしかった。

それに人だかりまでできている。


「…え?」


人混みを掻き分けて前に進むと、橋の上では五人が血を流して倒れているのが目に入った。


「警察は、救急車はまだか!」

「通り魔ですって…。ほら、最近捕まってなくて逃げてた…」

「あの子達、まだ十代だよね…」

「美波…?」


一番手前にいた美波にふらりと引き寄せられるようにして近寄る。


「何これ…。ドッキリ?だってさっきまで電話してたじゃん。ねえ、美波。起きてよ」