100日後、キミのいない世界で生きていく

「…なんで」


私の呟きは誰にも聞こえなかったみたいで、四人も陽菜乃の後ろから廊下を覗きにいった。


「ああ!あの人バスケ部の先輩だよ。たしかもうすぐ付き合って二年になるマネージャーの彼女がいるんだよなー…って、もしかして陽菜乃の好きなやつってあの人のこと?」


この後の展開は、知っている。


「わーん!なんでまたこうなるの!?」

「あははははっ!相変わらず好きになる男運なさすぎだろ」

「莉久、笑ったらかわいそうでしょぉ?陽菜乃なら大丈夫だよー。また次の恋にすぐいけるって」


どうして。先輩が彼女と校門を出ていくところを見せないように阻止したと思ったのに、結局“陽菜乃が失恋して傷つく”未来は変えられなかった。


–––「③基本的に過去の改変はできない。決まっている過去の結末は変えられない」


せっかく結末を全て知る未来からやってきたというのに、やっぱり過去を変えることはできないの…?


「美波、最近元気ないけどどうしたの?」

「…え?」