「…ん?陽菜乃がグループ通話を開始しました、だって」
ふと、スマホを確認していた莉久の言葉で、橋を渡ろうとしていた足を一斉に止める。
「もしもーし。陽菜乃ー?」
莉久のスマホで通話中となっている陽菜乃に話しかける。
「みんな、今どこ?」
「今は橋の上だよ。もしかして陽菜乃走ってる?ゆっくりでいいよ。みんなで待ってるから」
「うん、でももう着くから!もう屋台やってるよね?お願い!先、屋台の方行っててほしいの。今年限定の屋台があるらしくてね、幻のスイーツが売ってるんだって。それゲットしてきて!もう売り切れちゃいそうだったってさっきすれ違った人たちが言ってたから、先買っておいて欲しいの!すぐ追いつくから」
みんなで顔を見合わせ、「わかったよ」と笑いながら陽菜乃に返す。
もう着くなら、今から迎えに行っても意味がない。
それなら陽菜乃の食い意地に応えてあげた方が陽菜乃は喜ぶだろう。
「任せてよ。私たちがゲットしとくねー」
「おーい、陽菜乃。早く来いよ」
「みんなで待ってるからさ!な、若菜」
「…遅かったら、帰るからねぇ」
「とか言って、若菜が一番浴衣とか着て気合い入れてるから早く来てやれよ」
ふと、スマホを確認していた莉久の言葉で、橋を渡ろうとしていた足を一斉に止める。
「もしもーし。陽菜乃ー?」
莉久のスマホで通話中となっている陽菜乃に話しかける。
「みんな、今どこ?」
「今は橋の上だよ。もしかして陽菜乃走ってる?ゆっくりでいいよ。みんなで待ってるから」
「うん、でももう着くから!もう屋台やってるよね?お願い!先、屋台の方行っててほしいの。今年限定の屋台があるらしくてね、幻のスイーツが売ってるんだって。それゲットしてきて!もう売り切れちゃいそうだったってさっきすれ違った人たちが言ってたから、先買っておいて欲しいの!すぐ追いつくから」
みんなで顔を見合わせ、「わかったよ」と笑いながら陽菜乃に返す。
もう着くなら、今から迎えに行っても意味がない。
それなら陽菜乃の食い意地に応えてあげた方が陽菜乃は喜ぶだろう。
「任せてよ。私たちがゲットしとくねー」
「おーい、陽菜乃。早く来いよ」
「みんなで待ってるからさ!な、若菜」
「…遅かったら、帰るからねぇ」
「とか言って、若菜が一番浴衣とか着て気合い入れてるから早く来てやれよ」

