離婚してから始まる恋~念願かなって離婚したら、元夫が私を追いかけて辺境までやってきました~

「申し出に感謝する、エイヴァルン国王。我々が離れるということは全軍の指揮をあなたに渡すことになるが問題ないか?」
「あぁ、問題ない。平地の戦いは我々巨人族の得意とするところだ。副将を置いていってくれれば、その者から詳しく戦況を聞こう。」

戦況の変化により、
指揮官が交代することを知らせる伝令を各隊に送ったり、
エイヴァルン国王に副将たちを紹介したりなど、
大急ぎで出立の準備を整える。
ガブリエルは特に心配症で、
あれもこれもと詳しく説明する始末だ。
「ガブリエル坊っちゃん、そこまで細かくなくて大丈夫だ。あとはそなたの部下から聞こう。それより早く向かうのだ。」
エイヴァルン国王がガブリエルの話を遮って、
ヘルミスタへと向かうように急き立てる。

「くれぐれも頼んだよ。」
ガブリエルはようやく騎乗し、
エドリックと並び立った。
「ガビ、急ごう。エイヴァルン国王、あとは頼みます。」
エドリックの言葉に、
エイヴァルン国王は片手を挙げて応える。
2人は国境付近の戦場を離れ、
ヘルミスタ国へと馬を飛ばしたのだった。