離婚してから始まる恋~念願かなって離婚したら、元夫が私を追いかけて辺境までやってきました~

ミレイナはじっとエレオノールを見つめて、
ふっと笑った。
「ノーラは昔からレプラコーンやピクシーたちと仲良しだったものね。確かに、彼らは今、何が起こったのか分からず大混乱でしょう。彼らを安全な場所に避難させる必要があるわ。彼らを保護してエル・フィーナ【封じられた湖】へ連れて行って。あそこにはローレライがいて、人間は近づけないわ。」
「ミレイナ、ちなみに私も人間なのよ。」
「ふふふ、そうね。じゃあオルメリアを遣わすわ。彼女が連れていってくれるから。」

話がまとまるとミレイナは
さっと右手を差し出す。
「さ、この手を掴んで。時間がないから飛ぶわよ。」
エレオノールは迷いなくミレイナの手を掴む。
すると急激な浮遊感に包まれ、視界がぐるぐると回る。
まもなく身体の回転が収まり、目を開けると、
ヘルミスタ王国の大半を占める神秘の森
ノアル・ヴェイルが目の前に広がっていた。
巨大な大木が乱立した原生林は陽の光が遮られ、
鬱蒼とした雰囲気は人間の侵入を拒んでいる様だ。
その深い森の中からオルメリアが姿を現す。

オルメリアは樹皮のような毛皮を持つ森の守護者で、
翡翠色の瞳を持つ美しい魔法生物だ。
大賢者エルミラスの相棒であり、
ミレイナなどオルメリアが心を許した相手とは
テレパシーで会話できるらしい。