「かしこまりました。」
頭を下げながらライガンは心の中でムッとする。
(未来の夫に対して態度がおかしくないか?
まぁ帝国の皇女となると気位が高いのはしょうがない。
だけどそれも今のうちだ。
俺が夫になったら、しつけ直してやらないと。)
ライガンはよく言えば素直な性格だが、
悪く言えば単純で思い込みが激しい。
この戦争に勝てばユリアナを嫁にやる
と言ったマルヴァリスの言葉はただの方便で、
最愛の妹を辺境の田舎者に嫁がせるつもりなど毛頭ない。
つまり、ユリアナと結婚できると思っているのは
ライガンだけなのだ。
「妖精はどこにいるの?」
「アルドヴァールの北、ヘルミスタ国です。妖精の他に魔法使いや魔女、聖獣たちが暮らす国です。」
「結構簡単に見つかるものなのかしら?」
「ヘルミスタ国内であれば、そんなに難しくありません。なかには人間好きな妖精もいますし。」
「まぁ、それは朗報ね。」
ユリアナはニヤリと笑った。
「聖獣ってのはどんなのだ?」
マルヴァリスも興味を持ったのか、
ライガンに質問する。
「半人半獣のケンタウロスやハーピー、フェンリル(巨大な狼)、ヒュドラとか。あとはトロールとかオークもいますね。会ったことないですけど。」
「ほぉ。」
マルヴァリスもユリアナ同様ニヤリと笑うと
そばに控えていた側近に何やら耳打ちした。
頭を下げながらライガンは心の中でムッとする。
(未来の夫に対して態度がおかしくないか?
まぁ帝国の皇女となると気位が高いのはしょうがない。
だけどそれも今のうちだ。
俺が夫になったら、しつけ直してやらないと。)
ライガンはよく言えば素直な性格だが、
悪く言えば単純で思い込みが激しい。
この戦争に勝てばユリアナを嫁にやる
と言ったマルヴァリスの言葉はただの方便で、
最愛の妹を辺境の田舎者に嫁がせるつもりなど毛頭ない。
つまり、ユリアナと結婚できると思っているのは
ライガンだけなのだ。
「妖精はどこにいるの?」
「アルドヴァールの北、ヘルミスタ国です。妖精の他に魔法使いや魔女、聖獣たちが暮らす国です。」
「結構簡単に見つかるものなのかしら?」
「ヘルミスタ国内であれば、そんなに難しくありません。なかには人間好きな妖精もいますし。」
「まぁ、それは朗報ね。」
ユリアナはニヤリと笑った。
「聖獣ってのはどんなのだ?」
マルヴァリスも興味を持ったのか、
ライガンに質問する。
「半人半獣のケンタウロスやハーピー、フェンリル(巨大な狼)、ヒュドラとか。あとはトロールとかオークもいますね。会ったことないですけど。」
「ほぉ。」
マルヴァリスもユリアナ同様ニヤリと笑うと
そばに控えていた側近に何やら耳打ちした。



