なんとか戦況を打開しようと
最新鋭の武器を極秘の軍事拠点から運ばせていたのだが
今度はそれがなかなか届かない。
一体どうなっているのか。
「潜水艇は今どこにいるんだ。報告はないのか。」
マルヴァリスはどすの利いた声で質問する。
「それが昨日までは定期的な通信があり、明日には到着すると報告がありました。」
質問された海軍司令官はしどろもどろだ。
「それは昨日俺も聞いた。今日の報告は?」
「それが明け方から通信がなく。今、部下が連絡を試みているところで・・・」
地獄のような詰問が続いていたところに
1人の兵士が飛び込んで来た。
「大変ですっ!こちらへ向かっていた潜水艇が沖合で座礁しているのが確認されましたっ!」
「何だと貴様。もう一度言ってみろ。」
マルヴァリスに胸ぐらを掴まれた兵士は
恐怖で失神寸前だ。
「で、ですから・・・我が国の潜水艇が座礁してしまい、運んでいた物資が海に沈んでしまいました。」
最悪の展開に地獄のような沈黙が流れる。
これはもちろん、
セイレーンたちの仕業である。
彼女たちは海上に上がってきた潜水艇に近づいて、
その美しい歌声で操縦士や乗組員を惑わし、
岸壁におびき寄せて座礁させたのだ。
無神論者で神や精霊の存在を全否定するマルヴァリスは、
当然座礁の原因が分かるはずもない。
最新鋭の武器を極秘の軍事拠点から運ばせていたのだが
今度はそれがなかなか届かない。
一体どうなっているのか。
「潜水艇は今どこにいるんだ。報告はないのか。」
マルヴァリスはどすの利いた声で質問する。
「それが昨日までは定期的な通信があり、明日には到着すると報告がありました。」
質問された海軍司令官はしどろもどろだ。
「それは昨日俺も聞いた。今日の報告は?」
「それが明け方から通信がなく。今、部下が連絡を試みているところで・・・」
地獄のような詰問が続いていたところに
1人の兵士が飛び込んで来た。
「大変ですっ!こちらへ向かっていた潜水艇が沖合で座礁しているのが確認されましたっ!」
「何だと貴様。もう一度言ってみろ。」
マルヴァリスに胸ぐらを掴まれた兵士は
恐怖で失神寸前だ。
「で、ですから・・・我が国の潜水艇が座礁してしまい、運んでいた物資が海に沈んでしまいました。」
最悪の展開に地獄のような沈黙が流れる。
これはもちろん、
セイレーンたちの仕業である。
彼女たちは海上に上がってきた潜水艇に近づいて、
その美しい歌声で操縦士や乗組員を惑わし、
岸壁におびき寄せて座礁させたのだ。
無神論者で神や精霊の存在を全否定するマルヴァリスは、
当然座礁の原因が分かるはずもない。



