【ライガン視点】
「あの女っ!どこ行きやがった。」
エレオノールが初恋の気持ちを引きずって
わずかながらにもライガンの身を案じていた頃、
当のライガンは対照的に声を荒げて
エレオノールを罵っていた。
マルヴァリスはエレオノールが船からいなくなったことを知るや否や、
ライガンを呼びつけて彼女の捜索を命じた。
奴隷に命じるかのような
ぞんざいなマルヴァリスの物言いに
ぶちぎれそうな気持を
必死に押さえつけながら帰ってくると、
今度は父であるドレシア公から詰問される。
要は、
「我が公国がフィオルガルデ連邦から除名されたとはどういうことか」と。
そこでライガンは父に
今回の計画について洗いざらい打ち明けた。
常日頃からなんとかアルドヴァールの
鼻を明かしてやりたいと
息巻いていた父のことだ。
ライガンの計画に
諸手を挙げて賛成してくれるに違いない、
とライガンは高を括っていた。
しかし、
息子の計画を知った父は
息子を褒めるどころか動揺を見せ始めた。
「お前はフィオルガルデの国々を敵に回すのか?」
「ドラゴニア帝国と手を組んでフィオルガルデを掌握するのです。これは父上が望んでいたことでもあります。リューネンシュタイン公は我々側につきました。」
「あの女っ!どこ行きやがった。」
エレオノールが初恋の気持ちを引きずって
わずかながらにもライガンの身を案じていた頃、
当のライガンは対照的に声を荒げて
エレオノールを罵っていた。
マルヴァリスはエレオノールが船からいなくなったことを知るや否や、
ライガンを呼びつけて彼女の捜索を命じた。
奴隷に命じるかのような
ぞんざいなマルヴァリスの物言いに
ぶちぎれそうな気持を
必死に押さえつけながら帰ってくると、
今度は父であるドレシア公から詰問される。
要は、
「我が公国がフィオルガルデ連邦から除名されたとはどういうことか」と。
そこでライガンは父に
今回の計画について洗いざらい打ち明けた。
常日頃からなんとかアルドヴァールの
鼻を明かしてやりたいと
息巻いていた父のことだ。
ライガンの計画に
諸手を挙げて賛成してくれるに違いない、
とライガンは高を括っていた。
しかし、
息子の計画を知った父は
息子を褒めるどころか動揺を見せ始めた。
「お前はフィオルガルデの国々を敵に回すのか?」
「ドラゴニア帝国と手を組んでフィオルガルデを掌握するのです。これは父上が望んでいたことでもあります。リューネンシュタイン公は我々側につきました。」



